過日、元プロレスラー120kg(男性)が、紹介でこっそり治療にみえました。

私は、初めてお目にかかったとき、体格の良さにびっくりしてひっくり返りそうになりました。

「し、しまった。引き受けるときに体重を聞くべきでしたね。。。」と、お客様の前でつい本音が漏れてしまいました。

でも、私の初歩的なミスなので、いらしてから断ることはできません。

やるしかないと覚悟を決めてもまだ、「できるかな、ダメかも。。。」と、元プロレスラー120kg(男性)の前で弱気の発言を連発してしまいました。(><;

無理だと思ったら、すぐ謝る

私は、このような不測の事態が起こった時は気張らないことにしています。

「1度拝見して、私には無理だと感じたら無理だと言いますから、その時は許して下さいね」と、最初にお詫びして施術スタートしました。

もちろん、自分には無理と分かったら初回料金もいただかないつもりです。

さて、この元プロレスラー120kg(男性)ですが、果たしてどうなったでしょうか?

突然、右膝が抜けて痛くて歩けない!

元プロレスラー120kg(男性)の症状は、腰痛や右五十肩など色々ありました。

しかし、一番困っているのは腰痛や五十肩ではありません。

本当になんとかしたいのは、普通に歩いていると何かの瞬間に右膝がガクッと抜けてしまうことだと言うのです。

一旦膝が抜けると、しばらくの間痛みで歩けなくなるのだそうです。

元プロレスラー120kg(男性)は言います。

「学生時代に柔道の練習で膝を痛めて、もう20年も続いているので諦めていました。でも、知人にいいところがあると紹介されたので来ました」

施術中も、本当にお困りで、『なんとかしたい』と思っておられる訴えが何度もありました。

ところが・・・

1回施術した後からは全く膝が抜けなくなった

それがなんと、1回目施術の後からは、いくら歩いても膝が全く抜けなくなったそうです。

もちろん、サポーターやテーピングはしていません。

2回目来院時に「もっと早く知っていれば」と、言っておられました。

そして、帰り際に靴を履いた後、振り向きざまに「次回は妻も診てもらえますか」とおっしゃいます。

すかさず私は聞きました。

「奥様の体重は何キロですか?」

紹介の起こり方

『ああ、紹介ってこんな風に起こるんだよね。塾を卒業した先生の院でも紹介が次々と起こってほしいな』と願った瞬間でした。

紹介は、感動した時や心が揺り動かされた時に起こるといわれます。

そこで、私はこの時、自分が一体何をしていたのだろうと自己分析してみました。

技術的なことではなく、心の中で何をしているのか考えてみたのです。

昔話が教えていること

昔話に、ツボから手が抜けなくなった猿の話しがあります。

タイトルは忘れました。

内容は、猿がツボに手を突っ込み、中のものを掴んだままツボから手を抜こうとしたら、手が抜けなくなって困った。

でも、掴んだものを放したら手が抜けた!バンザイ という話です。

この話は、ツボの中のつかめるもの(見えるもの)でした。

しかし、この昔話が教えているのは見えるものばかりでないようです。

見えない何かを心の中でつかんでいる時も同じことが起こるのではないでしょうか?

心の中でマイナスの何かをつかんでいるときは、本人はとても苦しいです。

何かの瞬間に、それを放すことができれば楽になることができます。

つかんでいた何かを放すと奇跡が起きる

元プロレスラー120kg(男性)は紹介者の話を聞いて、今までつかんでいた「膝が抜けて痛い」を手放せるかもと期待しました。

私は、彼が苦痛を手放す手伝いがしたいと思いました。

そして、私は彼が「膝が抜けて痛い」から解放されるために、施術として彼にすべきことは何かを考えました。

さらに、施術中に彼の体と会話して膝が抜ける原因を見つけました。

だから、見つけた原因を施術で改善して膝が抜けなくなる位置にリセットしてみたのです。

その結果、その私が見つけた原因に施術がヒットして、お客様は膝が抜けなくなったというわけです。

  • お客様が、「手放したい」と思う
  • 施術者が、「手放すことに協力したい」と願う
  • 施術者が、手放す方法を知っていて実行する

この両者の思いと技術がかみ合った時、お客様は手放したい苦痛から解放されるのではないでしょうか?

20年間苦しんだことが、1回の施術で回復したことを第3者が見れば奇跡に見えるかもしれません。

しかし、このからくりを知れば、起こるべくして起こっていることではないでしょうか。

あなたは、お客様が何を手放したいか理解していますか?

とてもあいまいな言い方になり恐縮です。

あなたは施術中に、お客様が手放したいものを明確に認識しておられますか?

お客様が手放したいものを問診で拾い上げているでしょうか?

また、それは表面意識(頭)ではなく、お客様が心の底から望んでいるかも確認する必要があります。

なぜなら、表面意識では治りたいと思いながら、潜在意識(心の底)では治ったら困ると思っていることもあるからです。

例えば、自分の体が痛くて辛いと周りが助けてくれることがあります。

その状況が続くと、体は辛いけど気分としては快感を伴います。

そのため、体が痛いことを口実にして、家族や伴侶を巧みに利用している場合もあるのです。

もちろん、本人は自覚していないので攻めることをしてはいけません。

このような場合は、完全に治らないことが本人にとって「吉」なのです。

このように例外もあるので、お客様をよく観察しましょう。

そして、お客様が心の中で手放したいものを明確につかんだら、術者はお客様の気持ちに応えたいと思うことが大切だと思います。

次に、技術的にどうしたらそれを手放せるか考えましょう。

  1. お客様の願い
  2. 術者の助けたい気持ち
  3. 術者の診断力+技術力

この3つが噛み合った時に、お客様はつかんでいたものを放すことができます。

そして、たとえ1度の施術で手放せなくても、問題はありません。

お客様自身が、術者に任せれば手放せるという確信を得たら、お客様は手放せるまで自ら通い続けてくださいます。

お客様がつかんでいた何かを完全に手放せた時、お客様は嬉しくて黙ってはいられなくなります。

そして、お客様は身近におられる同じような悩みの方を紹介してくださるようになるのです。

施術は、相手の人生をよりいい方向へ変えるお手伝い

私の個人的な考えでは、施術は相手の人生をより良い方向へ変えるお手伝いだと思っています。

「とんでもない、施術は自分と家族の生活のためだ」と、おっしゃる方もおられるでしょう。

確かに、開業当初はそうかも知れません。

しかし、時間が経ち本気でお客様と向き合っているうちに、「施術者は、お客様の人生の一コマに関わっている。だとしたら、その関わりを有意義で価値あるものにしたい。」

そう考え始める先生がおられることは、ごく自然な流れだし、本気であることの証明でもあると思います。

まとめ

紹介がおこるためには、お客様が手放したいものを的確につかむことからスタートしましょう。

その上で、どのようにしたらそれを手放せるかについて、考えたり原因を探ったり施術するのが術者の仕事です。

紹介が発生するには、お客様の気持ちに寄り添うことが必要です。

もしあなたが、もうお客様の気持ちに寄り添うことができているなら、すべきことは明確です。

  • 体の構造的な基礎をしっかり学ぶ
  • 学んだ解剖を施術現場に生かす

この2つができれば診断と施術が正確にできます。

今まであなたが学んだ手法も、より正確になることでしょう。

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