肩こりを、セルフケアで改善しようと思ったら、胸郭上口の膜のバランスを整えることです。
するとあら不思議、一瞬にして肩こりが消えてなくなります。お客様は、先程までの苦しい肩こりが嘘のようだと言うことでしょう。
ただし、ここで紹介するセルフケアの方法は、お客様の体が良くなったのを、そのまま良い状態に保つためのやり方です。
もし、ここに紹介するポーズができないできないときは、無理して行わないでください。
お客様にもうしばらく通院してもらい、肩甲骨周りがゆったりとリラックスしてから、紹介するようにしてください。
では今回は、肩こり撃退のためのセルフケアを紹介します。
もくじ
なぜ、このストレッチで肩こりが撃退してスッと楽になるのか?
肩こりには、胸郭上口に負荷がかからないことが大切です。
(詳しくは胸郭出口症候群の原因と施術ポイントの見つけ方を参考にしてくださいね。)
上のイラストを見てください。
このイラストで、胸郭(胸の部分)が私たちの体だと仮定します。すると、肩甲骨はバックパックに当たります。
鎖骨はバックパックの担ぎヒモです。そして、服が胸郭上口にある分厚い膜です。
このように考えると、服(胸郭上口の膜)がヨレたり、ねじれたりしないためには、バックパック(肩甲骨や鎖骨)が正しい位置にある必要があります。
そこで、以下に紹介するストレッチをすることで、バックパック(肩甲骨)を正しい位置に戻します。
ここで言う肩甲骨の正しい位置とは、背骨から左右の肩甲骨までの距離が等しくなる位置のことです。
胸郭上口と肩甲骨をユルユルにする、肩こり撃退ストレッチの方法
検査
・ 立位または仰臥位で腕を大きく回して、肩甲骨が楽にグルグル動いているか、左右差があるか確認します
・ 腕を耳にぴったりつけてみましょう。楽につくか、左右差があるか確認します
セルフで行う、肩こり撃退ストレッチ
このストレッチは長座で行います。もしくは、椅子に浅く腰かけて行います。
1、長座の姿勢から手を後ろに持っていき、手指が足の方を向くようにして手を床につける。その位置から軽く肘を曲げ、両肘に体重を預ける
2、1の姿勢のまま体を左右にゆっくり動かして、行きやすい方を見つける
3、2で行きやすい方に上半身をちょっとだけずらす
4、3の姿勢のまま、首を左右に捻ってみて(回旋)楽な方で止め、3回深呼吸したらゆっくり吸いながら3に戻る
5、3の姿勢のまま、首を左右に傾けて(側屈)楽な方で止め、3回深呼吸したらゆっくり吸いながら3に戻る
6、3の姿勢のまま、首を前後に動かして(屈伸)楽な方で止め、3回深呼吸したらゆっくり吸いながら4に戻る
再検査
最初の検査を再度行い、楽になっていれば終了。
まとめ
とても簡単ですが、驚くほど効果が高いです。
肩こりのお客様の施術がうまく行ったら、このセルフケアをお勧めしてください。
お客様が自分で毎日セルフケアを行うと本当に肩こり知らずになります。
私もこのストレッチを開発してからは、全く肩こりを感じなくなりました。
唯一気をつけるのは、肩甲胸郭が緩んでいないとか肩鎖関節が動かない時は、お客様は痛みを伴うためこのストレッチはできません。
そのような場合は、先にしっかり施術で該当部位を緩めてからこのストレッチを紹介してください。
私の体で実践済みのストレッチなので、ぜひ安心してお客様に教えてあげてください。