厚生労働省の平成22年国民生活基礎調査の概況によると、男性は腰痛が1番目女性は腰痛が2番目に罹患率が多いようです。

また、全くの個人的な臨床現場での感覚としては、運動量が多くて腰痛になる場合と、座位仕事が長くて腰痛になる場合に2極化してきているように感じます。

これは住んでいる環境により、職業により違いがあるので一律には言えないでしょう。

動いていて腰痛になるのは、過労が原因なら仕方がない部分があります。

しかし、長時間の座り仕事で腰痛になる場合は、何か工夫ができるのではないかと思います。

そこで今回は、慢性腰痛を抱えた方のセルフケアを紹介します。

なぜ腰痛の人に効くのか?

なぜ、腰痛になる人が多いのかという疑問について、2足歩行だからという理由をあげる方が多いです。

しかし、その理論は本当なのでしょうか?

私自身も、16歳で腰を痛めてから30年以上腰痛に苦しんできました。

では、今はどうかというと全く痛みはありません。

なぜでしょうか?それはこれから説明することに気づいたからです。

長年整体の仕事をしてきて確実に言えることは、ギックリ腰の方は間違いなく仙腸関節が硬いということです。

そのため、腰痛のお客様は仙腸関節を緩める必要があると痛感しました。

そして、試行錯誤すること40年でついにわかったことがあります。

トーマス・W. マイヤース著『アナトミートレイン』には大腿方形筋と腸骨筋は一枚膜で繋がっていると書かれています。

一枚膜の真ん中あたりに腸骨がくっついていると考えれば、その大腿方形筋と腸骨筋がどちらも緩む位置が、腸骨のあるべき位置ではないかと思い至りました。左右の腸骨の真ん中に仙骨があれば、仙腸関節は楽です。

そして、その大腿方形筋と腸骨筋がどちらも緩む腸骨の位置が見つかったのです。

仙腸関節の前側(腹側)では、大腿方形筋と腸骨筋の内側(正中側)には大腰筋が走っています。

筋肉の起始・停止、及び筋膜が骨に付着する部位の緊張がないことを確認

そのため、大腿方形筋と腸骨筋が緩む位置は、大腰筋も緩む位置であると言えます。

この大腿方形筋と腸骨筋の両方が緩む位置に腸骨を操作し、仙腸関節をリラックスさせることができれば、お客様は慢性腰痛から解放されます。

逆に言えば、慢性腰痛で苦しむお客様が多いのは、大腿方形筋と腸骨筋の両方が緩む位置に腸骨が置かれていないため、仙腸関節に負荷が増えているということです。

腰痛撃退ストテッチはどのような人に効果的か?

腰痛撃退ストテッチは、仙腸関節が硬い人すべてに効果的です。

仙腸関節が硬い人とは以下のような人です。

  • ギックリ腰の経験者
  • 座り仕事が多い人
  • 思い荷物を持って動く仕事を射ている人
  • 立ち仕事が長時間続く人
  • 腰を曲げたまま肉体労働する人
  • 腰が曲がっている人
  • 反り腰の人
  • 良い姿勢を維持できない人

おそらく、腰痛で院を訪れるほとんどの人が該当すると思います。

また、お客様が施術で良くなったとしても、日頃の労働負荷が大きい場合はやはり腰に無理がきます。

長時間、同じ姿勢で体重を支え続けても腰に無理がきます。

そのようなお客様のセルフケアとして、ここで紹介するストレッチを行ってもらいましょう。

すると、疲労が蓄積しないため施術経過が良好に推移して早く回復できます。

腰痛撃退ストレッチの方法

腰痛撃退ストレッチの方法はとても簡単です。

ポイントは膝を折るときの角度です。

大腿方形筋と腸骨筋の両方が緩む位置は、仰向けに寝て両脚を伸ばした位置からカエルさんのように膝を開いていき、両足の裏がつく位置です。

そして、この両足の裏がつく位置が、仙腸関節がリラックスできる腸骨の正しい位置となるわけです。

では、具体的に腰痛撃退ストレッチの方法を紹介します。

1、仰臥位に寝て両脚を伸ばす

2、カエルさんの形になるように両膝をゆっくり外側に広げて足裏がついたら止める

3、その位置で、かかとに力を入れてお尻を5cm浮かし、ストンと脱力する

4、そのまま、鼻呼吸で90秒以上リラックスする

5、戻すときは一旦両膝を閉じてから伸ばす

以上、腰痛撃退ストレッチの方法はとても簡単です。まずは、自分が先に試してください。

そして、これは大腿方形筋と腸骨筋、大腰筋を緩めるストレッチ方法です。なかなかこれらのインナーマッスルを緩められるストレッチは見当たらないのでご活用ください。

腰痛撃退ストレッチしたのに効果が出ない理由

腰痛撃退ストレッチの方法の3で、お尻を浮かしストンと落とす理由は、正しい腸骨に仙骨を合わせるためです。

そのため、あなたの施術でお客様の仙腸関節が上手く緩んでいるほど、この腰痛撃退ストレッチは威力を発揮します。

お客様が、正確にこのストレッチを行っていてもなかなか効果が出ないときは、仙腸関節が拘縮していると判断できます。

そのときは、今まで以上にしっかりお客様の仙腸関節を検査・施術する必要があると判断できます。

まとめ

このように、簡単なストレッチで、腰痛の原因である仙腸関節は緩みます。

1日の仕事で疲れた程度の仙腸関節ならこれでだいたい緩みます。

それでも仙腸関節が硬いときは、モゾモゾ体操とセットにするとより効果的です。

もっと詳しくが腰痛撃退ストレッチの方法を知りたいときは、拙著『1日90秒でよみがえる! ガチガチの体がスーッと楽になる 深層筋ストレッチ』をご覧ください。

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