膝蓋骨は加齢とともに、また運動不足により下方(足先の方向)に下がる傾向があります。

膝蓋骨の位置が正常から逸脱すると、お客様が膝をつくときに痛い、重だるいなどと訴えます。

そのようなお客様の訴えがあったとき、膝蓋骨の位置が正常か異常かを見極めることができれば診断が楽になります。

そこで今回は、専門書にも登場しない膝蓋骨の正しい位置と動きについて今わかっていることを書いてみます。

膝蓋骨の位置異常で現れるお客様の訴え

膝蓋骨が、正常でないときのお客様の訴えは、以下のようなものです。

  • 膝を畳につくときに、膝のお皿の下にヒッと痛みが走る
  • 正座がしっかりできない
  • 階段の昇降後に膝のお皿に痛みが出る、違和感がある
  • 立ち上がるときに膝に力が入らない、ふんばれない

 

このような訴えがあるときは、お客様の膝では以下のどれかが起こっています。

  1. 膝蓋骨が、正常な位置からずれている
  2. 膝蓋骨が、正しく動けなくなっている
  3. 膝蓋骨が、位置がずれて正しく動けない

 

このようにお客様の訴えが上記のいずれかに該当するなら、膝蓋骨が要施術ポイントと判断できます。

膝蓋骨の正しい位置はどこか?

では、膝蓋骨の正しい位置とはどこでしょうか?

今までの経験で、この位置なら痛みがゼロになり、動きも自由になるという位置がわかってきました。

そこでここでは、その位置と動きについて説明します。

膝を屈伸したときに、膝蓋骨は常に大腿脛骨関節の頂点に移動するのが膝蓋骨の正しい位置であり、動きです。

そのため、立位では膝蓋骨は大腿骨下端の前にありますが、正座すると大腿骨下端ではなく前方に動いているのがわかります。

疑わしいと思うなら、実際に立ったり正座したりして、あなたの膝蓋骨の位置を確認するとわかります。

しかし、臨床現場で膝を屈伸して検査するのは難しいです。

そこで、膝を伸展した位置で検査する方法をご紹介します。

膝蓋骨の正しい位置は、

膝を伸展した状態で触診すると、膝蓋骨の下端が、脛骨関節の裂隙の位置に来ます。

膝蓋骨の正しい動きは、

膝蓋骨の正しい位置から、さらに1cmくらい頭方に押し上げた位置で、前後左右回旋の動きがあります。

膝を伸展した位置で、膝蓋骨は上記のような位置関係で動いています。

この位置と動きの両方が正しくないと、お客様が深く正座できないのです。

あなたがもし、膝蓋骨を触るのは初めてなら、お客様の膝で検査する前に、あなたの膝で確認しましょう。

あなたの膝が正常なら、入浴時に膝蓋骨を触って動かしてみて、膝蓋骨の位置と動きを調べましょう。

おそらく、膝蓋骨は驚くほど動くことがわかると思います。

あなたの膝が正常でないなら、お子様や正常な膝の方を探してください。

そして、正常な膝だとどのくらい膝蓋骨が動くかも確認しておけば、臨床時に安心して触診できます。

実際の患者さんを触診すると、いかに膝蓋骨がずれているか!動かないか!がわかると思います。

膝蓋骨の具体的な検査方法

では、ここで膝蓋骨の具体的な検査方法についてご説明します。

膝蓋骨の検査は、必ず大腿脛骨関節を正常に戻してから行うようにしてください。

なぜなら、大腿脛骨関節に異常がある場合は、その異常をサポートするように膝蓋骨が動いているからです。

そのため、膝蓋骨の正確な検査ができません。

では、大腿脛骨関節が正しい位置に調整されたという前提で、膝蓋骨の検査法を紹介します。

まず、膝蓋骨の下端がどこにあるかを触って検査します。

膝蓋骨の位置は、膝蓋骨下端の下に大腿脛骨関節の裂隙があれば正常です。

次に、膝蓋骨を大腿骨下端で頭方に1cmほど押し上げ、その位置をキープして上下左右回旋と動かしてみます。

この時に、膝蓋骨を正しい位置にセットしないまま動かしてしまうと、膝蓋骨が上下左右回旋に動いているように感じます。しかし、それは検査法が間違っています。

必ず、膝蓋骨をお客様の頭方に押し上げて、その位置で検査してください。

動きの悪さが見つかったら、あなたが使っている手法でその動きがつくように操作できると思います。

膝蓋骨検査のコツ

もし、膝関節の異常がある場合、膝蓋骨を正しい位置に戻さなければ、お客様はまだ痛みがあるとか、この動作の時に辛いと訴えます。

それは、お客様がクレイマーなのではないのです。

あなたの検査や手法が、患部に到達できていないことを意味します。

正確な検査と的確な手法を心がけたいものです。

もし、お客様がまだ膝が痛い、動作が辛いと訴えた場合の膝蓋骨検査のコツは以下の2つです。

とても大切ですからしっかり守ってください。

大腿脛骨関節が先

前述したように、膝蓋骨は大腿脛骨関節を連動して動いています。そこで、先に必ず大腿脛骨関節を施術してください。

私の知人で、リハビリ関連の施設で働いていた方がいます。

いい方法を聞いたとばかりに、リハビリのお客様に膝蓋骨を操作したところ、その場ではとても楽になったと言います。

しかし、お客様が帰宅して椅子から立ち上がろうとしたら、膝に力が入らず立ち上がることができなくなりました。結局、訴訟問題にまで発展しました。

このように、膝蓋骨の位置や動きを正常にすることはとても大事ですが、まずは大腿脛骨関節の施術が先と心得ましょう。

大腿脛骨関節が施術で変化した後に、その大腿脛骨関節とちょうどいいバランスになるように膝蓋骨を操作してください。

 

しっかり頭方向に1センチ押し上げてから検査する

膝蓋骨の位置がずれていても、膝蓋骨はずれた位置で動くことができます。

そこで、お客様が仰臥位になった状態のまま検査すると、「動く」と誤診してしまいます。

誤診を避けるためには、正しい位置からさらに頭方に1cm押し上げて検査することが大切です。

気をつけてください。

まとめ

ここまで膝蓋骨の正しい位置と、正しい動きの基準を説明しました。

この基準をもとに診断すれば、正しい情報を得ることができます。

膝蓋骨を正しく診断できれば、施術時はあなたの手法で正しい位置に誘導すればいいだけです。

もし、検査について詳しく知りたいならメルマガ登録して確認すると、さらに深く理解できます。

最後にお願いがあります。

膝蓋骨の正しい位置について、専門書できちんと説明されているのを私はまだ見たことがありません。

おそらく私が、見つけていないだけだと思います。

もし、あなたが知っていれば是非私に教えてください。どうぞよろしくお願いいたします。

 

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