今回は生理痛前頭痛の原因が、ガチガチの肩甲胸郭関節にある例を紹介します。

例として登場するのは、パーフェクト整体スクール卒業のT先生が「もう、打つ手がない」と感じた女性です。

診断の参考になることを願って、私が拝見した時の内容を紹介いたします。

お客様:40代女性BYさん

主訴:生理日近辺の頭痛で軽い側弯症あり

  • 生理が近づくと背中から肩が張ってきて、右や左の後頭部がズキズキと痛む
  • 生理日以外でも痛みは起こる
  • 生理痛は無し
  • 右肩がすごく下がっていることを本人が気にしている

T先生の診断

  • 右の股関節の内旋が硬く、引っかかっている
  • 腹部の硬さが取れれば良くなるのではないか
  • 腹部(大腰筋or腸)にものすごい硬さがある

いつも大腰筋を緩めると背中や頭痛も取れることが多いが、20回近く通院して治しきれないとのことです。

全身のバランスチェック

T先生は、いつも大腰筋を緩めると背中や頭痛が取れると話しておられます。

しかし、20回施術しても改善しないなら、そこが原因ではないかもしれません。

私にとっては初診のため、慎重に拝見すると

  • 骨盤右後傾、仙腸関節の硬さは左
  • 仰臥位で右下肢は内旋、左下肢は外旋=骨盤が前を向いているのに両下肢は左を向いている状況
  • それに伴ってか、両膝の前・後十字靭帯が緊張して硬い
  • 両足首も異常に緊張して動きの制限あり
  • 肩甲胸郭関節も左右ともに硬い

このような状況でした。

そこで、通常通り、骨盤 → 背骨 → 両下肢 → 肩甲胸郭関節を施術。

その後、一度立って歩いていただきました。

これは以下2つを確認するためです。

  1. 立位でも歩行時でも調整した部位に違和感がないか
  2. 調整した膜や関節に筋肉や靭帯が馴染んで動けるか

お客様が違和感がないことを確認し、歩行時のバランスも整ったところで再度肩甲骨を確認します。

すると、お客様が気にしている右肩が下がっているのではなく、左肩が上がっていることが判明しました。

そこで、左の肩甲胸郭関節を調整して首を触診すると、首に異常はなく頭蓋骨にも異常はありません。

まとめの考察

これらのことから、彼女の生理前頭痛は、左肩甲胸郭関節の硬さが原因と思われるという結論になりました。

ただ、残念ながら彼女の肩甲胸郭関節は1回では取りきれませんでした。

通常なら、あと2〜3回施術すれば改善すると思われます。

しかし、それで改善しない可能性もあります。

その場合、原因を考えるヒントになるのは、「なぜ両下肢が左に回旋していたか」です。

今ここで、実際にあなたに試していただきたいことがあります。

立位で体全体を大きく左に回旋していこうとすると、左肩が持ち上がりませんか?

彼女は、ちょうどそのような状態になっていました。

そのため通常の施術で、なかなか肩甲胸郭関節の硬さが取れないときは、先に骨盤に対して両下肢の左回旋がなくなるよう施術が必要です。

また、普段の姿勢でそのようにねじるクセがないかも確認し、あれば気をつけていただくアドバイスも大切になります。

このように、1度で改善しなくても仮説と検証を繰り返すことで、だんだん隠れていた原因が浮かび上がってきます

正確に診断できれば、まだまだできることがあり、お客様に楽になっていただくことができます。

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