一人院を構えると、技術者が経営をすることになります。
あなたは、技術者と経営者では思考が違うことをご存知でしょうか?
この技術者と経営者の思考の違いを知らないと、せっかく開業した院の運営が難しくなることがあります。

そこで、ここでは、技術者と経営者の考え方の違いについて述べてみます。

技術者は技術を追求することが最優先

整体の技術者は、「自分の技術で、どのようにしたら患者さんを正常に戻せるか」「いかに自分の技術の質を上げるか」を考えています。

自分の技術でお金を得ているのですから、技術の質を上げるのに投資するのは当然です。

技術者はいつも、もっと良い治療法がないかアンテナを張り、DVDを購入したりセミナーに参加したりして投資しています。

常に向上を目指す技術者は、その技術で感謝されたり、尊敬されたりしたら至上の喜びを感じます。

このように、技術者は「自分の技術で、どのようにしたら患者さんを正常に戻せるか」「いかに自分の技術の質を上げるか」を考えています。

技術者は、技術の質が上がることで、リピートや紹介が発生するため売り上げが上がります。

経営者は売り上げアップを追求することが最優先

経営者は、売り上げをいかにあげるかを考えています。

それには、どのようにしたらお客様をたくさん集めることができるかが決め手になります。

そして、新規顧客獲得に大切なことが「コンセプト」「ポジショニング」「ブランディング」です。

この3つを考え抜いて売るための戦略を考え、仕組みを作り、どのように周知してお客様を集めるかが経営者の頭の中を占めることです。

例えば、投資として自分の頭だけで足りない部分、経験不足の部分を、コンサルタントにお願いすることはよくあります。

このように、経営者はいつも「いかにして売り上げを上げるか」そのため、新規顧客の集客の動線をいつも考えています。

経営者は、新規顧客をたくさん集めること、リピートや紹介を意図しておこすことで売上が上がります。

技術者がよくやる失敗

一人院の技術者がよくやってしまう失敗として、技術者は技術が全てと思ってしまい、経営的視点を軽んじることです。

整体院にやってくるお客様からすれば、技術が高い先生は最高の先生です。

しかし、健全な経営の視点を無視して院が潰れてしまったら、その技術をお客様に提供する場がなくなってしまいます。

そのため、腕のいい技術者ほど、経営を学びましょう。

経営視点で大事なのは、新規顧客の集客と、そのお客様がリピートして何度も購入してくれる流れです。

その新規からリピートの流れをどう作るかをいつも考え、リピートのお客様で売上が上がり、リピートのお客様が口コミして紹介してくれるようになれば順調な経営です。

私の失敗例

ここで、技術ばかり追いかけていた私が、以前失敗した事例を紹介します。

何度か通院して体の状態が良くなったお客様に、「もう良くなったから、来なくて大丈夫だよ」と、お客様の次回予約をお断りしていたことがあります。

すると、私はあるときお客様に、「もう来なくていいって言われると、なんか見捨てられた気がして寂しいです。」と言われてしまいました。

私としては、「よくなった!万歳!!」と思ってもらえると思って「もう良くなったから、来なくていいよ。」と伝えたのに、お客様は「自分は見捨てられた」と思うらしいのです。

施術者としての自分と、お客様のこの気持ちの違いに愕然としたことがあります。

あなたは、私のような失敗をしないように気をつけてください。

このように、技術者としては親切と思われるこの行為が、お客様の気持ちをがっかりさせるだけでなく、経営者としてはファンを遠ざけてしまうことがあります。

一人院を営む時は、技術者視点と経営者視点の2つの視点を持って運営したいものです。

まとめ

技術者として、技術向上を追求して努力すれば、院の経営は当たり前にできると思うかもしれません。

しかし、ここまで述べてきたように、技術者は技術を中心に考えますし、経営者はお金の流れを中心に考えます。

一人院を上手に運営するには、経営者視点と技術者視点の両方が必要です。

一人院では、経営者として新規顧客を上手に集客し、技術者としてしっかり治してリピートや紹介を増やし、安定経営ができていくのです。

苦痛に悩むお客様を助けるためには、腕のいい技術者こそ、経営を学び繁盛する義務があるのではないでしょうか。