体は脂肪の下は、分厚い膜(Fascia)におおわれています。
それはちょうど、スパイダーマンのスーツのようです。海に潜る時のウェットスーツに例えていいくらい、分厚くしっかりとした膜です。
そして、そのスパイダーマンのスーツのような膜をハサミやメスで切ると、その下に筋膜に包まれた筋肉が見えてきます。
その膜の歪みがなくなるだけで、体はとっても楽になります。
今回はスパイダーマンのスーツのような全身をおおう膜をリリースする方法をご紹介します。
膜とは何か
膜とは体を包む全ての膜のことです。(世界的には膜の定義はまだ確定していないようです。2018年現在)
膜は部位により、働きにより名前が変わってきます。そして膜は、すべて結合組織でできています。
以下のイラストをご覧ください。
このイラストでわかるように、表層から深層にいくにつれ名前はいろいろに変わります。
よく、セルライトができたといわれる部分は、浅膜の部分にあるゆるい膜で、そこには脂肪がびっしり詰まっています。
膜の働きは滑ることです。その滑りを良くするために脂肪は必須です。
痩せた人では、脂肪が少ないので以下のイラストのような感じです。
そして、浅膜と深膜の間にスパイダーマンのスーツのようなしっかりした膜があります。
ここでは、何となく理解できれば十分です。
私たちの体は、脂肪の下では分厚い一枚膜に覆われているとイメージできるだけで結構です。
スパイダーマンスーツのような一枚膜の歪みを取る方法
ここから、スパイダーマンのスーツのような分厚い一枚膜の歪みを取る方法をご紹介します。
方法はとても簡単です。左右の骨盤と肩のねじり検査をします。
体を捻った時に行きやすい方は膜がたるみ、行きにくい方は膜が緊張しています。
1、膜の歪みを検査する
・立位で骨盤の回旋チェックして、動きにくい方をメモ
・座位(骨盤を固定するため)で肩の回旋チェックをして、動きにくい方をメモ
2、セルフ膜調整を行う:立位
膜の歪みは立位で調整します。
①動きにくい足を後ろに引く
②動きにくい手を万歳する
③3回深呼吸してもらい、4回目の吸気時に元に戻す
3、再検査
セルフ調整後は、1のねじり検査を再度行います。
左右同じくらいまで腰や肩がねじれるようになっていれば、膜の歪みが改善したと判断して大丈夫です。
まとめ
スパイダーマンスーツのような脂肪の下の分厚い一枚膜の歪みは意外と簡単に矯正されます。
理由は、脂肪が多く滑りやすいからだと思います。
私は研究者ではないため、詳しい理由は研究や論文を待ちましょう。(今、世界的に膜の研修が本格化しています。2018現在)
私たち臨床家は、いかに膜の歪みを取るか、現場で結果を出すかに注力したいものです。
いずれかの時期に、研究者が膜理論を明確にし、その時にパーフェクト整体で紹介している膜リリースが効果を発揮することが検証されたらいいなと思っています。
今回紹介したスパイダーマンスーツの一枚膜の歪み矯正は、とても簡単です。
ぜひ、お客様に勧めて下さい。きっと紹介したあなたは、お客様から大いに感謝されるでしょう。