パーフェクト整体受講生さんから質問がありました。

さて、どの膜に問題があるか一緒に考えてみてください。

「股関節が屈曲していると膝が屈曲(正座ができる)のに、股関節が伸展だと膝を深く屈曲できないお客様がいます。

20年位前から動かなくなっているようです。

骨盤・股関節・大腿四頭筋などの施術をしていますが、なかなか動いてくれません。

施術のポイントや考え方・アドバイスなどありましたら宜しくお願い致します。」

という質問です。

私の考えを載せますので、考え方のヒントにしてください。

膜 – 1:大腿四頭筋腱が伸びない場合

股関節屈曲+膝関節屈曲→大腿四頭筋腱の緊張は中程度

大腿四頭筋は、大腿直筋・外側広筋・内側広筋・中間広筋の4筋からなります。

そのうち大腿直筋は、股関節と膝関節の2つの関節をまたぐ筋肉です。

股関節が屈曲しているときは、大腿直筋の頭方は緩んでいます。

その状態で膝関節を屈曲すると、緩んでいる大腿直筋は膝を屈曲した時にゆとりを持って膝の屈曲に従って伸びていきます。

これが、受講生が言う股関節が屈曲していると膝が屈曲(正座ができる)状態です。

股関節伸展+膝関節屈曲→大腿四頭筋腱は緊張Max

一方、股関節が伸展しているときは、大腿直筋の頭方は緊張しています。

その状態で、膝関節を屈曲すると大腿直筋はある程度伸びている状態から、さらに伸ばされていくのでより緊張が強くなります。

これが、受講生が言う股関節が伸展していると膝が十分屈曲できない状態です。

もし、お客様の大腿直筋を含む大腿四頭筋が十分伸びなければ、大腿四頭筋腱の中にある膝蓋骨(お皿)の動きが制限されます。

その結果、お客様は股関節伸展位(うつ伏せの状態)で膝を屈曲すると膝蓋骨(お皿)がうまく動かず、深く膝を曲げられない状況になります。

大腿四頭筋腱が伸びないため膝関節の深い屈曲ができない

このように、膝蓋骨周囲の大腿四頭筋腱が固くて膝が曲がらないのが、考えられる1つ目の理由です。

この時は、大腿四頭筋腱をリリースすれば膝関節の曲がりは良くなります。

膜 -2:膝蓋骨の関節包が動けない場合

さて、質問のパーフェクト整体受講生さんは「骨盤・股関節・大腿四頭筋などの施術をしていますが、なかなか動いてくれません」と書いておられます。

ということは大腿四頭筋腱はリリースしておられる可能性が高いです。

大腿四頭筋腱の中にある膝蓋骨は動くか?

大腿四頭筋腱のリリースでも膝が曲がらないなら、もう一つの治療ポイントは何でしょうか?

そう、膝蓋骨です。

下記イラストをご覧ください。

膝蓋骨 関節包

大腿四頭筋腱をリリースしてもまだ膝関節が曲がらないとすると、次に検査すべきは膝蓋骨の周りを取り囲む「関節包」です。

膝蓋骨の関節包とは、上記イラストで言うと、膝蓋骨につながる膝前面の緑色で示した部分です。

この関節包が癒着すると膝蓋骨は動くことができなくなります。

つまり膝を曲げきれない状態になります。

では上記イラストをもう一度良くみてください。

膝蓋骨の上方部分の関節包は伸展位では相当たわみがあるのがわかるでしょうか?

関節包に、このたわみがあるおかげて、膝関節屈曲時に関節包が伸びて、いつも膝関節の中間に膝蓋骨(お皿)を置くことができます。

そのおかげで、膝を楽に曲げることができるのです。

膝蓋骨の関節包が動かないと膝は深く曲げられない

しかし、もしこの関節包のたわみ部分が癒着していたらどうでしょうか?

当然、膝の屈曲に合わせて伸ばすことができなくなります。

これが、お客様の股関節が伸展時は膝が深く曲げられないときに考えられる2つ目の理由です。

まとめ

このように、パーフェクト整体では腱や靭帯だけでなく、正常な関節包の状態とは何かについていつも注意を払っています。

そして必要があれば、膜リリースの手法を使って関節包が正常な位置で十分に動くようにしていくわけです。

なぜなら、筋膜だけではなく、腱も靭帯も関節包も全て結合組織からできている膜だからです。

今日ご質問の答えは、大腿四頭筋腱と膝蓋骨が正常に動くか否か検査しましょうと言うことになります。

検査して、大腿四頭筋腱の緊張が原因ならリリースして緩めれば解決します。

膝蓋骨が動かないのが原因なら、膝蓋骨がどの方向に動かないか(=癒着しているか)をさらに確認します。

そして動かない関節包の部分に必要な膜リリースをすれば、すぐに股関節伸展位でも膝関節を深く曲げられるようになります。

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