2012年から2018年までの7年間、パーフェクト整体塾を運営していました。

その間卒業生は300名を超えました。その先生方と関わりわかったことがあります。

腕を磨き繁盛院になる先生には、3つの共通項があります。

今回は、3つの共通項を参考に、一人院が何をどのように考えたら繁盛していけるのかを説明します。

一人院の繁盛とは

毎年、たくさんの人が鍼灸や柔道整復の専門学校を卒業します。整体学校を卒業する先生もいます。その方々の多くが、整体業界に参入します。

しかし、8割以上の施術者は月商30〜50万円止まりと言われます。月商100万を超える施術者はほんの一握りであり、業界の10%もいないとも言われています。

月商の考え方は、地域性もありますし、お金じゃないという施術者もいます。これから伝えるのは、何が正しくて何が間違っているという話ではありません。

300名を超える塾の卒業生をみて、「長く成功するルール」が3つあると私は感じています。

私が感じる、長く成功するルールは以下の3つです。

  1. ターゲットのイメージが明確である
  2. 無料での施術経験が長い先生ほど成功する
  3. 技術を学んだら、3年間は修行期間と位置づけ頑張っている。結果、技術に自信がつき自信に比例してお客様が増えてくる

一つずつ見ていきます。

技術提供したいターゲットのイメージが明確である

『フォーカス』という本をご存知でしょうか?

大きな企業の盛衰が書かれていますが、長く成功するには何かに集中する必要があるというのです。

一人院で繁盛したい先生がすべき集中とは何でしょうか?

ターゲットのイメージが明確である

それは、あなたはどのようなお客様と付き合いたいかということです。

 

近所にはたくさんのライバル店がひしめきあっています。そのような中にあって、あなたはどのようなお客様に喜んでいただきたいでしょうか?

あなたが、ターゲットに感謝されている姿を想像してください。リアルに想像できたら、その思いは実現します。

リアルなイメージは実現する

例えば、私が福島で仕事をしていた頃のイメージは、老舗旅館のイメージでした。

知る人ぞ知る院で、一見さんが入ってこられない院をイメージしていました。

当然、人通りの少ないところに店舗を構えます。

それでも、そのイメージは1年後には実現し繁盛店になりました。

2017年に私がハワイに店舗を構えた時も同じです。こちらはもっと大変でした。なぜなら、私が仕事をするのではないためです。

ゼロから新人を鍛え、お客様を満足させるようなサロンにする必要がありました。

最初に雇用した、院長を務める先生とターゲットについて「どのようなお客様にどのような施術をしたいのか」を自分の時間をかけて話し合いました。

1度目の設定は「癒しを求めるお客様」をターゲットにロミロミマッサージ+足裏マッサージを組み合わせて行う設定にしました。

しかし、運用2ヶ月でうまくいかない事がわかりました。なぜなら、ターゲットにした彼らにはリピートを促すことが難しかったからです。

そこで、3ヶ月目から再度ターゲットを設定し直しました。

今度は「どこに行っても改善しない苦痛があるお客様」がターゲットです。彼らにパーフェクト整体を提供することに方針を転換しました。ホームページも作り直し、再チャレンジしたのです。

そして、1年後、ハワイのサロンは常時2週間先まで予約で埋まるようになりました。

ハワイのサロンで私は、院長の立場を守るために紹介のみでこっそり施術しています。院長とはターゲットももちろん違います。しかし、3万円+税という高額にも関わらず私の施術にも次々と予約が入るようになりました。

このように、ターゲットをまず明確にイメージしましょう。

あなたのターゲットを明確にイメージできると、それは時間の経過とともに必ず実現してきます。

具体的にターゲットをイメージしてみる

あなたに質問です。

  • あなたのターゲットは誰ですか?
  • ターゲットはどのような笑顔であなたに何を言っていますか?
  • ターゲットの感謝の言葉を聞いて、あなたは何を感じていますか?

できるだけ細かくイメージして、実際に紙に書き出してみましょう。

イメージは文字で留めず、イラストにしたり写真を貼ったりして、実現したかのごとくありありとした形にしましょう。イメージをより鮮明に具体化させることが大切です。

どのようになりたいかを明確にイメージし、イメージの実現に集中することが成功を引き寄せます。

無料での施術経験が長い先生ほど成功が早い

無料での施術経験が長い先生は、成功するスピードが早いです。これはなぜだろうかと考えると、返報性の法則が働いていると思われるのです。

返報性の法則とは、人はもらったらお返ししたくなるという法則です。

返報性の法則

「損得で計算をして、たくさん先に与えておこう。あとで戻ってくるように。。。」

返報性の法則は、このような打算で行う時の効果は小さいです。このような計算で与えるのではなく、純粋に先に与えるのです。

塾生さんを見ても、自分の時間と労力を割き、無料で施術している経験がある先生ほど口コミや紹介が早く起きて成功しています。

成功している先生は、治りにくい人やどうしても治してあげたい人を損得抜きに必死で施術しています。

最初は亀のごとく遅々として前進していないようにも見え、ただの「人のいい人」に見えます。計算高い人からは馬鹿にしか見えないかもしれません。しかし、人の心はお金では買えないものです。

人の心はお金では買えない

AさんとBさん、タイプが異なる2人の一人院経営者がいます。2人とも現在1回5000円で施術しています。

Aさんは、自分の施術は1回5,000円分の価値があると思っています。

Bさんは、自分の施術は1回10,000円以上の価値があるものにしようと頑張っています。自分の寝る時間をけずり労力を割き、重症患者さんを無料で見てあげています。

2人とも、現在1回5000円で施術しているので値上げすることにしました。

今まで1回5,000円分の施術をしていたAさん

このAさんが売上アップのため、施術料金を30%ほど値上げしました。

その途端、来院数が激減し経営が厳しくなります。これは、お客様が拒絶反応を示したからです。

どのような拒絶反応でしょうか。お客様から見たら、Aさんには30%アップした料金の価値がないという拒否反応です。

そのことに気づかないAさんはお金を使って広告を出します。お客様は1度は来院しますが、Aさんの儲けたい心根を見透かし長く通ってくれません。

結局Aさんは、新規顧客獲得単価が跳ね上がり、なかなか利益を出すことができません。

今まで1回10,000円分の施術を心がけていたBさん

Bさんは自分の寝る時間をけずり労力を割き、重症患者さんを無料で見てあげていました。Bさんが重症患者さんにいくら労力を注いでも、無料で診ているのですから収入はゼロです。

Bさんは無料で施術しながら、どのようにしたら自分の苦手分野のヒザを治せるようになるのか模索していました。

そして1年の月日が流れ、Bさんは膝の施術に自信が持てるようになりました。すると、Bさんの院に紹介でやってくる人が増えました。

気づけば、無料で見てあげていた人達が次々と口コミをしてくれていたのです。

忙しくなったので1回5,000円から8,000円に値上げしました。しかし、お客様は離れていきません。

なぜなら、今までBさんは施術料は5,000円でも価値提供は10,000円を心がけていたからです。その結果、あっという間に繁盛院となりました。

これは本当にある話です。

そして、Bさんだけがそうなのかというと、成功している人のほとんどはそのような修行時代を経ています。

このことは、違う業界でも同様です。整体院業界に限ったことではありません。

いきなり金儲けに走るのではなく、まずしっかり自分の技術固めをしているのです。

このように、私たちの生きている世界では返報性の法則が働いています。

目先のお金にクラクラせず、腰を据えて技術力を上げること、人助けをすることに全力を注いでいる人を、世間は放っては置かないものです。

世間は、与えきりの人を放っては置かない

あなたに質問です。

  • あなたは、無料で何人の人を施術したことがありますか?
  • 「治るまで無料で施術しますから来てください」と何人の方に言ったことがありますか?

今繁盛していない先生は、無料ほどバカバカしいものはないと感じているかもしれません。

しかし、そう感じる方は、愛が何かを知らないのです。

【多くの人を助けるためには、技術を向上させる時期が必要である】と知ってください。
下積み時代における先生の愛の想いが、人に伝わって生き、その愛の想いが多くの人を惹きつけるエネルギーとなるのです。

技術を学んだら、3年間は修行期間を位置づけ頑張る

整体の技術を学んだら3年間は修行の期間としましょう。すると、技術に自信がつき自信に比例してお客様が増えるようになります。

技術習得は、どの分野の技術であっても忍耐の期間があります。

スポーツの世界がわかりやすい例です。オリンピックで活躍する選手たちは、3歳や5歳の、幼い頃から黙々と1つの競技に向かって努力して来ました。

忍耐の時期

オリンピック選手は、20歳でも競技歴は17~18年と長いのです。

整体業界で考えるとどうでしょうか。

例えば、30歳のCさんが脱サラして、整体業についたとしましょう。

民間の整体学校に入れば、1〜2年でプロになれるとCさんが考えているとしたら、甘い考えだと思わないでしょうか?

それは、前述したオリンピックに出るようなスポーツ選手が教えてくれています。

例え話ならわかるのに、自分のこととなると、すぐに繁盛しないのはおかしいと考える人がいます。

でも、その方がおかしいと私は思います。

もちろん、スポーツ選手のように20年頑張れとは言いません。

せめて3年は頑張る覚悟をする

石の上にも3年と言います。せめて3年は技術を固める時間を自分に与えましょう。

世の中そんなに甘くはないのです。まして人の体を診るのです。経験を積むことでしか見えないものがあります。

そのため、施術者としての修業年数を何年にするか自分で設定してください。施術者としての一定の自信がつくまでは、耐え忍びの時間を持ちましょう。

塾生を見ていて、このような堅実な考え方ができる方は、真面目で、とても謙虚です。

このような方は、自分はまだまだだと言ってさらなる成長を目指します。

なぜ、彼らはそれほど頑張れるのでしょうか?

明確な目標を持つ

その先生がたには明確な目標があるのです。

「あのお客様をよくしたい」という目標に向けて仕事をし、緩やかに技術が追いついてきます。

明確な目標を持つために、以下の質問について考えてみましょう。

  • あなたは、どのくらいの忍耐の時間を自分に与えますか?
  • あなたが、どうしても治してあげたいお客様は誰ですか?

この答えを明確に言えた時、忍耐の時間はあなたの財産に変わるでしょう。

まとめ

以上、今回は1人院の先生が繁盛院になるためのマインドセットの秘訣をお伝えしました。

しっかりと以下の3つのことを点検してください。

  1. ターゲットが明確である
  2. 無料での施術経験が長い先生は成功する
  3. 技術には修行期間が必要であり、修行期間に比例して自信がついくる

 

一人院を繁盛させるには、ターゲットを明確にし、ターゲットに喜んでいただけるように努力しましょう。こうすることで、あなたも確実に一人院を繁盛させることができます。