初診のお客様に対する問診時は、どのようにしてコミニュケーションを取ればいいのでしょうか?
慣れないと、施術に必要な情報をなかなか引き出せないことがあります。
そこで今回は、問診時のコミュニケーションについて説明します。
問診は5W1Hで詳しく聞く
問診は、5W1Hで詳しく聞きましょう。詳しく聞くことで診断が正確にできるようになります。
詳しくは「問診の基本」の述べています。
問診では、
- いつから
- どこが
- どのように
- どのようなときに辛いのか
- どのように痛むのか
など、診断に必要な情報はしっかり聞きましょう。
お客様の訴えの中に、診断のヒントや施術のヒントが隠れているからです。
例えば、寝返りが打てないと訴えるなら、仙腸関節が動かなくなっている可能性が考えられます。
例えば、手がしびれるなら、肩甲胸郭関節が動いていないだろうなと推測できます。
このように、詳しく具体的に聞くことで診断が正確にできるようになります。
聞き方がマズイ例
聞き方がマズイ例をあげましょう。
私は、たまに整体院に行くことがあります。
その時、私が問診で聞かれたことに答えると、施術担当者が「わかりました」とだけ答えて、ルーティンのように次の質問に変わります。
このような場合、私はとてもイラッとします。
患者である私は
『は?何がわかったんじゃい?!』
『今日初めて会って、一言二言でわかるなんてどういうこと?』
と、思わず質問した施術担当者をギロッと睨んでしまいます。
そして、内心では
「何もわかっていない人に触られたくない」と、思ってしまいます。
あなたはプロなのですから、このような初歩的なミスは避けて下さい。
保険診療で数をこなす方が優先してしまい、ルーティン通りに聞く時間しかないのかもしれません。
しかし、施術者が自費診療の場合このような問診をすると、お客様の施術者に対する信頼度は極端に下がります。
そのあとの施術がとても上手なら、例外はあるかもしれませんが、ほぼリピートはされないと思っていいでしょう。
お客様は血の通った人間です。くれぐれも物を扱うような対応をしないでください。心がある人間に対応するのですから、それなりの心で臨むのがマナーです。
施術者がお客様に無関心なのに、ルーティン通りに関心あるそぶりを見せているだけだということは、お客様はすっかりお見通しです。
このまずい例を参考に、あなたはどのようにしたら上手に主訴とそれに関連する情報を聞き出せるか考えてください。
痛みがなくなったら、本当は何がしたいのか
また、問診時は可能なら良くなった後どうなりたいのかを、お客様から聞きたいものです。
お客様が腰が痛いのは事実です。しかし、痛みを取りたいだけでしょうか?
もしかしたら、お客様は痛みなく孫と遊べることを楽しみにしているのかもしれません。
痛みなく旅行に出かけることを楽しみにしているかもしれません。
そのような「理想の未来像」を共有できたら、先生もお客様も『お互い、がんばりましょう!』と声を掛け合うことができます。
そのため、問診時は可能なら良くなった後どうなりたいのかを、お客様から聞き出しましょう。
初回問診時の動画はこちらからご覧いただけます。↓↓↓↓↓