お客様が、足首をグキッとひねってしまい捻挫した場合、整体ではどのようにすればいいのでしょうか?

足をひねったときに「バキッと音がした」「 間もなくパンパンに腫れてきた」という場合、お客様は当然医師の診断を受けると思います。

そして、もう大丈夫と医師に言われてもまだ痛みがあるとか、腫れがなかなか引かない場合に、整体や接骨院などを訪れることが多いです。

そのような場合、どのように診断して、何を基準に施術を試みればいいのでしょうか?

今回は、足の捻挫について説明します。

まず先に、一般的に言われている捻挫についてまとめます。

その後、パーフェクト整体的視点では、どのように診断して施術ポイントを見極めていくのか説明します。

足の捻挫とは

足の捻挫とは、外傷等ので関節が動く範囲以上に強制されて動いてしまった結果、靭帯が損傷する事を言います。

雪道で滑ったり、サッカーやバスケットボールで足を踏まれたりして、急激な足首の内反が強制されることがあります。

内反とは足の裏面が内側を向くことです。

すると、関節周囲にある靭帯などが伸びたり断裂したりします。

足関節(距腿関節)は外反より内反方向に可動性が大きい関節です。そのため、捻挫の多くは内反捻挫です。

そのため、内反捻挫では前距腓靭帯・踵腓靭帯・後距腓靭帯と呼ばれる外側のくるぶし付近にある靭帯を損傷することが多いです。

逆に、外側に足裏が向く形で捻ってしまう外反捻挫の場合は、三角靭帯と呼ばれる靭帯を損傷してしまう可能性があります。

しかし、この靭帯は強靭な靭帯のため起こりにくい捻挫と言えます。

▼捻挫の程度は3つに分類される

体のどの部位で起こった捻挫も、捻挫の程度は3つに分類されます。

程度 状態
第1度 靭帯の一部の断裂で、痛みや軽度の腫れがある
第2度 靭帯の部分断裂で、腫れや関節の運動制限がある
第3度 靭帯の完全断裂で、関節が不安定で、症状すべての程度が強い

1度〜2度の損傷だと約3週間、3度になると固定をする期間が長くなるので治療期間はより長くかかります。

不安定性が強い場合は、医師の判断で手術をおこなうこともあるようです。

足の捻挫の原因

捻挫の原因は外傷です。

大きくは日常生活で不意に起こります。

また、スポーツをしている方は、捻挫は避けて通れないくらい日常茶飯事のことかもしれません。

1、スポーツによる捻挫

例を挙げてみましょう。

捻挫の原因

  • サッカーの練習中に転んだところを踏まれ捻挫した
  • 野球の無理なスライディングに足を捻った
  • バスケットボールで急なターンをしたあと転んで足首を捻った
  • テニス、マラソン、バドミントン、ゴルフなど、疲労したまま練習したら思わず足首がカクンとした
  • バレー、体操 スノーボードなどでジャンプ後に着地ミスで足首をひねった

2、日常生活で起こる捻挫

段差のあるところで足を捻ることがあります。

例えば、階段を踏み外したりつまずいたりしたとき、バスから降りるときなどに不用意に足を捻ることもあります。

足の捻挫の症状

お客様が足首を捻挫をしてしまった場合、通常は炎症症状として「腫脹・熱感・痛み」を伴います。

靭帯が損傷したことで関節周囲の血管が切れてしまい、内出血を起こし腫れてきます。

腫れてくることで炎症が起きて発痛物質が作られ痛みを感じます。

足の捻挫の初期症状としては以下のような症状が現れます。

  • 足の甲外側の痛み(内反捻挫に多い)
  • 足の甲内側の痛み(外反捻挫に多い)
  • くるぶしの下が痛い(腓踵靭帯の損傷)
  • くるぶしの上前側が痛い(前距腓靭帯の損傷)
  • くるぶしの外後側が痛い(後距腓靭帯の損傷)
  • 歩けないまたは、歩けるけど走れない
  • 炎症がひどいと夜痛むこともある
  • 腰の痛み

足の捻挫直後の処置

足の捻挫直後は、炎症がある時の処置としてRICE(ライス)処置をしましょうと言われます。

RICE処置とは、

R: Rest(安静
I : Icing(冷却
C: Compression(圧迫
E: Elevation(挙上―持ち上げておく)

の略です。捻挫して炎症がある時は、安静にしてアイシングや湿布などで冷やしましょう。

さらにサポーター、包帯で固定して損傷した靭帯をサポートします。

そして、心臓より患部を高くすることが炎症がある時の一般的な処置です。

以上ここまで、足の捻挫に関して一般的に言われていることをまとめてみました。

足の捻挫をパーフェクト整体の視点から診断する

お客様が医療機関で、レントゲンチェックによる骨折やヒビ、骨片の有無をチェックしてもらい、靱帯の緩みを調べてもらいました。

また、MRIや超音波検査で靭帯の走行異常や肥厚像、出血などもチェックしてもらいました。

そして、通常の捻挫であれば、医療機関に通院して靭帯損傷が治れば痛みも消え日常で具自由なく足首を動かすことができます。

しかし、「医師からはもう大丈夫と言われたのに痛い」とか「治ったと言われてもまだ、思うように動かせない」場合があります。

このような場合、お客様は楽になるかもしれない可能性にかけて整体院に訪れます。

そのようにして訪れたお客様はすでに靭帯の損傷は改善しています。

靭帯の損傷は改善しているけれどもまだ痛い足首の捻挫を、パーフェクト整体ではどこをどのように診断するのかご説明します。

爪先立ちがうまくできない、フラフラする場合

術者が外から見える検査として、お客様に壁などにつかまってゆっくり爪先立ちをしてもらいます。

もし、爪先立ちがうまくできないフラフラする場合は、距腿関節の位置異常です。

術後に完治したかどうかを確認するには、フラフラせずに爪先立ちできるか否かを見ればわかります。

検査に際しては、お客様が両足で爪先立ちできても、片足ずつだとできないこともあります。

 

そのため、両側同時に検査するだけでなく、必ず片足ずつ爪先立ちしてもらって検査・確認しましょう。

両腕で膝を抱えたまま、しゃがむことができない場合

捻挫したお客様が、両腕で膝を抱えたまま深くしゃがめない場合は下脛腓関節の異常です。

また、深くしゃがんだときかかとが浮く場合も下脛腓関節の異常です。

足首を背屈した時は、腓骨下端(外くるぶし)が外旋しながら後方に動きます。

しかし、この腓骨下端(外くるぶし)の動きがないと両腕で膝を抱えしゃがむことができないのです。

あなたの施術で完治すれば、客さまは両腕で膝を抱えかかとが浮かずに深くしゃがむことができます。

下脛腓関節が動かないと足首のぶん返し運動ができにくくなります。

すると、平坦な道路を歩いていたのに捻挫したり、フラットな靴で歩いていただけなのに突然捻挫したりします。

このようなお客様は、何度も捻挫を繰り返すことになります。

捻挫のお客様を問診する時に「足首の捻挫は初めてですか」と確認すると、捻挫が癖になっているかどうかわかります。

また、靴底のすり減り具合が左右で明らかに違う場合は、捻挫の常習者、あるいは過去にひどい捻挫をしたことがあると判断できます。

足の捻挫後、足首や足の甲のむくみ、腫れが引かない場合

足の捻挫後、医師からは大丈夫と言われても、足首や足の甲のむくみや腫れが引かない場合があります。

この場合は特に、距踵関節および踵立方関節のズレが原因です。

距踵関節の外側には足根洞という隙間があって、この足根洞というトンネルを使って、足底と足背動静脈が行き来しています。

そのため、激しく内反捻挫をして距踵関節および踵立方関節がずれると、それらの血管が損傷し出血します。

すると、内出血がどんどん広がりパンパンに腫れてくるのです。

この場合は、距踵関節および踵立方関節を正常に戻す施術をしましょう。

うまく施術できると、その場で腫れが半分以上引いていきますので、仮説として立てた原因が間違っていないことがわかります。

また、立方骨と外側楔状骨の関節、立方骨と第4中足骨、立方骨と第5中足骨の関節が動かなくなっていることもあります。

上のイラストの赤い線の部分です。慎重に検査してみましょう。

 

足の捻挫をした足首が健側より太い、または腓骨が鉄棒のように硬く感じる場合

足を捻挫した足首が、健側より太くて腓骨が硬いと感じることがあります。

また、太くはないけれども腓骨が鉄棒のように硬く感じることがあります。

このように感じるときは、間違いなく下脛腓関節の異常です。

このとき、多くの場合は腓骨下端(外くるぶし)が「前方変位+内旋変位」しています。

完治すると、足首が健側と同じ太さになります。

そして、腓骨下端の硬さが消失しますので術者も完治したことがわかります。

お客様は、歩いた時に「足首のぶん返しが楽にできる」とか「足が軽い」「とても歩きやすい」と報告してくれます。

お客様の表情が「あれっ?」と言うように変化し、ひどかった冷えも緩やかに消えていきます。

足の捻挫後、かかとに痛みが出てきた場合

足の捻挫後、3ヶ月〜半年くらい時間が経過してからかかとが痛い場合があります。

この場合は、距踵関節のズレが原因です。

踵骨の位置がずれると、重心軸もずれてしまい、踵骨隆起につくアキレス腱に不自然な力がかかります。

そのままの状態で歩いていると、踵への負荷が増えて痛みを感じるようになります。

完治すると、踵の痛みは完全に消失するはずです。

施術しても完治しない場合は同側の腰仙関節に問題がある場合もあるので確認してください。

足を捻挫した側のふくらはぎの筋肉(腓腹筋)・前脛骨筋が、歩くと筋肉痛になる場合

お客様が、足を捻挫した側のふくらはぎの筋肉(腓腹筋)・前脛骨筋が、歩くと筋肉が固まったり筋肉痛になったりすると訴えることがあります。

特に、ゴルフやショッピング、散歩などでその症状をはっきり感じます。

この場合は、下脛腓関節の異常あるいは 下腿骨骨間膜の捻れが原因です。

術者が触診すると、寝ている状態でも明らかに腓腹筋や前脛骨筋が硬いのがわかります。

また深層筋(後脛骨筋・長指屈筋・長母趾屈筋)の起始である腓骨前面内側が、パンパンに張っているのも確認できるでしょう。
あなたの施術で下脛腓関節の異常、あるい下腿骨骨間膜の捻れが改善できると、検査で硬かった筋肉に弾力が戻ります。

もちろん、歩行時の筋肉痛はいつの間にか消失しますので、術者もお客様も完治が確認できます。

足の捻挫が治ったと医療機関で言われても、まだ外くるぶし周囲に痛みがある場合

医療機関で足の捻挫が治ったと言われても、まだ外くるぶし周囲に痛みがある場合があります。

この場合、靭帯の異常は改善したけれど、関節が異常であることを暗示しています。

では、正常な場合に腓骨は脛骨に対してどのように動くか再確認しましょう。

動作 脛骨に対する腓骨の動き
足首背屈 腓骨下1/2 ~ 外くるぶしは、脛骨に対して後ろ+外旋に動く
足首底屈 腓骨下1/2 ~ 外くるぶしは、脛骨に対して前+内旋に動く

表をイラストで見てください。

この動きがスムーズでなければ、上記表に示した動きができないことが痛みの原因と診断できます。

施術して動きがスムーズになったら次は、腓骨の上下の位置異常があるかを確認します。

健側と患側を同時に触診すると、健側に対して患側が上下に少しズレているかもしれません。

そのずれが見つかったら、そのズレも治してください。

完治すれば、外くるぶし周囲の痛みは消失しますので改善したことが確認できます。

足の捻挫が完治する期間

足の捻挫が完治する期間は、1ヶ月~1ヶ月半くらいが必要とされる目安です。

この目安期間は、伸びたり断裂した靭帯が回復する期間と考えてください。

もしその間、無理にスポーツをすると、回復期間はさらに伸びることもあります。

お客様は通常、靭帯の異常が改善しても痛みが取れなくて整体や接骨院を訪れることが多いものです。

術者が関節の位置異常を改善した後、その関節周囲にある靭帯が落ち着くには、さらにまた1ヶ月〜1ヶ月半を要することになります。

たとえ術後に痛みがなくなったとしても、靭帯が落ち着くまでの1ヶ月〜1ヶ月半は施術した関節部位をテーピングやサポーターをしてください。

関節が正常な位置で靭帯を保護し落ち着かせることが大切です。

また、サポーターをする場合は、両足首にサポーターをしたほうがいいです。

理由は、私たちの足裏は分厚いのに、ゴマ粒1つでも違和感をキャッチできます。

もし、片足だけサポーターをすると足の厚みが変化したことを知覚神経がキャッチし、脳は足裏の厚みの変化に対応しようと体の前後左右のバランスを微妙に調整します。

その結果、捻挫が治る前に腰痛が発症したり、サポーターを取った時に体の重心がズレることがあります。

できれば、体には余計な負荷をかけないほうがいいので、両足にサポーターをしたほうがいいのです。

足首の捻挫を悪化させる要因

繰り返しますが、足の捻挫が完治する期間は、第1、第2段階なら3週間くらい、第3度なら1ヶ月~1ヶ月半くらい必要でした。

つまりその間は、まだ靭帯に力が入らないため、うまく靭帯が使えない状態です。

そのような時に患部の靭帯に負荷をかけるのは良くないです。

内反捻挫の場合は、治療後に足首を内反させないことが大切です。

以下の写真は左足首を捻挫した時にやってはいけないことです。

写真のような姿勢は、お客様が気づかないうちに足首を内反にする動作です。

そのため、術者は下記の姿勢を避けるようにお客様に説明しましょう。

  • 正座:足首が内反捻挫の方向に動き、そこに体重がかかりますので避けましょう。
  • 捻挫した足を太ももに乗せて椅子に腰掛ける:これも足首が内反捻挫の方向に動くので、痛めた靭帯に負荷がかかり回復が遅れますので避けましょう。
  • 椅子に腰掛けて足先を重ねる:内反捻挫した足を健側の足首に乗せて腰掛けるのも、内反方向への誘導がかかるので避けましょう。
  • 寝ている間に捻挫した足を健側の足首にのせる:これも特に後距腓靭帯に負荷がかかるので避けましょう。

お客様は、日中は意識すればなんとか気をつけることができるでしょう。

しかし、寝ているときは意識がないので気をつけようがありません。

その対策として、寝るときは患側の足首に軽くバスタオルを巻いてガムテープでとめ、バスタオルが解けないようにして寝るといいです。

ちょうど、足首にドーナツがある状態です。

このようにすると、かかとが布団やベッドにつかないほうが踵骨に負荷がかからないため。施術後のいい状態を保つことができます。

まとめ

捻挫は痛みがなくなったら治ったと思いがちですが、そうではありません。

過去に捻挫をして治っていない方に共通するのは、激しい足首の冷えです。

ひどくなると「氷を入れたバケツの水に足を突っ込んだようだ」と言います。

腰痛やヒザ痛、股関節痛などで、足首の冷えを訴える場合は、100%下脛腓関節が動かなくなっています。

術者は患部の痛みにとらわれず、過去の捻挫による足首の以上を見つけ改善するように施術してください。

もし、骨の位置やどのような触診をするのかよくわからないと感じるときは、メルマガ登録してください。

無料で、3週間学びお客様の症状の原因特定ができる動画を手に入れる